長編アニメーション映画 「極彩色肉筆絵巻 座敷牢」制作進行状況
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2030年完成予定(上映時間:2時間10分/全1700カット/作画枚数 5万枚/1992年7月 製作開始、 2010年12月 都条例により中断、2020年1月 製作再開) 

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※現在 約10分の2 が完成しています。

※現在は、これまで過去に作画が完了したカットの「再撮影」「再編集」の作業中です。1990年代、国内のフィルム生産・現像が次々中止になり、 「座敷牢」はフィルムの代わりに VHS-C、S-VHS、 8mmビデオ、miniDV、miniDisc、DATなどで制作されていました。しかしそれらもすべて生産中止になってしまったため、保存された画稿を元に、 新たに加筆しながら、デジタル機器で再撮影し、パソコンに取り込み、一から再編集しています。 この作業がすべて終わったあと、やっと追加(新作)部分の作画・撮影に入る事ができます(2020/1/15)  ※現在、再撮影作業は約半分(274カット)まで進んでいます(2020/5/4)※上映時間は2時間10分ですが、開場後・休憩時間・マルチスクリーンの映像制作があるので 、総作業量は述べ約3時間になります。



全1700カット中、487カットが完成。(2020/7/4) 1カットYouTubeにUPしました。

全1700カット中、485カットが完成。(2020/7/3) 1カットYouTubeで「限定公開」しました。

全1700カット中、479カットが完成。この写真ではよく判りませんが↓「水槽」の中で撮影されています(拡大可)(2020/7/2)

全1700カット中、475カットが完成。(2020/7/1)

全1700カット中、469カットが完成。(2020/6/30)

●今日は様々な素材を使って「ナイフで刺す、鎌で切りつける、人を踏みつける、火災、家屋倒壊」などの効果音の素材録音が行なわれました。(写真拡大可)
またバックアップ用の外付けHDDが突然壊れてしまい対応に追われました。バックアップは複数台に取ってあるので大きな支障はありません。(2020/6/29)

全1700カット中、466カットが完成。(2020/6/28)

全1700カット中、464カットが完成。(2020/6/27)

●生活費を得るための仕事と並行しながらの作業なのでペースは落ちていますが、毎日少しずつ制作作業は続いています。(2020/6/26)
全1700カット中、461カットが完成。(2020/6/25)

●仕事及び体調不良のためペースは落ちていますが連日制作作業は続いています。(2020/6/24)
全1700カット中、460カットが完成。 1カットYouTubeにUPしました。(2020/6/23)

全1700カット中、458カットが完成。(2020/6/22)

全1700カット中、456カットが完成。(2020/6/21)

全1700カット中、451カットが完成。(2020/6/20)

全1700カット中、448カットが完成。(2020/6/19)

全1700カット中、446カットが完成。(2020/6/18)

全1700カット中、444カットが完成。(2020/6/17)

全1700カット中、439カットが完成。(2020/6/16)

●6月15日は東京都内で開かれたアニメーション作家・アニメーション関係者による会合への参加のため制作作業はお休みになりました。(2020/6/15)
全1700カット中、437カットが完成。(2020/6/14)

全1700カット中、432カットが完成。(2020/6/13)

全1700カット中、428カットが完成。(2020/6/12)

全1700カット中、425カットが完成。 1カットYouTubeにUPしました。(2020/6/11)

全1700カット中、418カットが完成。(2020/6/10)

全1700カット中、413カットが完成。(2020/6/9)

全1700カット中、410カットが完成。(2020/6/8)

全1700カット中、408カットが完成。(2020/6/7)

全1700カット中、407カットが完成。追加の炎 66枚の作画・仕上作業も行なわれました。(2020/6/6)

全1700カット中、406カットが完成。(2020/6/5)

●セル絵の具について。フェイスブック に短い文と写真をUPしました。(2020/6/5)
全1700カット中、397カットが完成。(2020/6/4)

●炎上シーンの制作過程をユーチューブツイッターフェイスブックにUPしました。(2020/6/4)
全1700カット中、390カットが完成。(2020/6/3)

全1700カット中、386カットが完成。この他「火の粉」「桜」の合成用素材の作画・仕上も行われました。(2020/6/2)

●「炎」合成用素材の一部をツイッターフェイスブックにUPしました。(2020/6/1)
全1700カット中、383カットが完成。(2020/6/1)
現在「炎」の合成用 着色動画の制作も行われています。 ポスターカラーによる「炎」は 原田監督が中学生時代から一貫して使用してきた手法。「少女椿」でも使われています。 最近は100円ショップでもアルコールマーカーを販売。Seria(セリア)のマーカーが一番使い易いそうです。 「二度と目覚めぬ子守唄(1985)」に使ったマーカーもまだインクが出るそうです。※写真拡大できます

全1700カット中、380カットが完成。(2020/5/30)

●現在は合成用の「煙」素材の下地編集作業が行われています。「ホライズンブルー」で使用した合成用の光(実際は公園の池や、洗面器の水面の光の反射)と同じように、 火災のシーン等に合成する煙は加湿器や線香などであらかじめ20分ほど撮影されています。それを「右上」「左下」「ゆっくり」「激しい」「全面」などと 小分けにしていく作業です。実際に使うのは1カットあたり5秒前後ですが、ちょうどよく絵とマッチする煙の位置を見つけなければなりません。この作業は1日がかりです。 なお、実写の煙や雨(水)などを合成する手法は、ディズニー、東映動画、虫プロはじめ多数のプロダクションで使用された古典手法です。 ↓下の写真は加湿器の煙。火災のシーンなどに合成されます。 (2020/5/29)

全1700カット中、378カットが完成。(2020/5/28)

全1700カット中、375カットが完成。(2020/5/27)

全1700カット中、368カットが完成。(2020/5/26)

全1700カット中、363カットが完成。(2020/5/25)

全1700カット中、359カットが完成。(2020/5/24)
    
全1700カット中、355カットが完成。(2020/5/23)

全1700カット中、351カットが完成。(2020/5/22)

全1700カット中、345カットが完成。(2020/5/21)

全1700カット中、342カットが完成。全体の10分の2が完成しました。(2020/5/19)

全1700カット中、330カットが完成。(2020/5/18)

●昨日、誤った情報を掲載してしまい、削除いたしました。もうしわけありません。(2020/5/18)
全1700カット中、319カットが完成。(2020/5/17)


●「座敷牢」は製作が再開された1月から、1日も休むことなく作業が続けられています。※写真拡大可
1カットの平均動画枚数は20〜30枚。中には1カット200枚〜300枚のシーンもあります。(2020/5/16)

全1700カット中、311カットが完成。(2020/5/15)

全1700カット中、310カットが完成。(2020/5/14)

全1700カット中、305カットが完成。(2020/5/13)

全1700カット中、302カットが完成。(2020/5/12)

全1700カット中、297カットが完成。(2020/5/11)

全1700カット中、293カットが完成。(2020/5/10)

全1700カット中、288カットが完成。(2020/5/9)

全1700カット中、284カットが完成。(2020/5/8)

全1700カット中、282カットが完成。(2020/5/7)

全1700カット中、277カットが完成。(2020/5/6)

全1700カット中、274カットが完成。(2020/5/4)

全1700カット中、273カットが完成。(2020/5/3)

全1700カット中、271カットが完成。(2020/5/2)

●3曲目のBGMのスコアの清書が完了。また、未整理だった膨大な量のラフ(下描き。1992年〜2010年に描かれたもの)がカット番号順に整理されました。(2020/5/1)
※写真(拡大可)左より・「座敷牢」のBGMのラフスケッチ・完成した3曲目のスコア(「二人の憂鬱」と書かれています)・2020年1月までに山積みになっていた再撮影前の着色動画(これが全部ではなく他にもあります) ・2020年5月1日時点の棚の様子・再撮影が終わりダンボールに詰められる着色動画・整理前のラフ・ 既成音楽を1曲使うため日本音楽著作権協会JASRACに使用料を支払った時の証明書。

全1700カット中、262カットが完成。(2020/4/30)

全1700カット中、256カットが完成。(2020/4/29)
鍋の蓋を叩くなどして「火の見櫓」の「半鐘」などの効果音が録音されました。

全1700カット中、247カットが完成。(2020/4/28)
夜祭の場面。miniDVで撮影した映像から97枚を薄い紙に印刷し絵の具で着色。下から光を当てた水槽の上で撮影(左4枚の写真拡大可)。
また、一回乾燥させてから雨に濡れた何枚もの薄い板を擦ったり割ったりして「ぎしぎし」という「きしみ」の音が録音されました。  
全1700カット中、246カットが完成。(2020/4/27)

全1700カット中、242カットが完成。(2020/4/26)

全1700カット中、239カットが完成。(2020/4/25)

全1700カット中、235カットが完成。(2020/4/22)

全1700カット中、234カットが完成。(2020/4/21)
浴室の水や沸騰する鍋などを利用して「地獄音」「流血音」などの録音が行なわれました。
「ホライズンブルー」で使用された輝く光(風呂桶の水の反射や井の頭公園の池の反射など)は今回も兼用されています。

全1700カット中、231カットが完成。(2020/4/20)
下水道や排水口にマイクを近づけて「鍾乳洞」の音の録音も行われました。

全1700カット中、227カットが完成。(2020/4/19)

紙の下から光を当てて撮影しているところです↓(写真拡大可)


全1700カット中、220カットが完成。(2020/4/18)

紙に着色された絵の具は乾燥棚で乾かしてから撮影されますが、水滴の光の反射を利用するため時々濡れたまま撮影する事もあるそうです。 フィルム時代の商業アニメの撮影では、セルの凹凸を消すため「押さえガラス(無反射ガラス)」が使用されていましたが、「座敷牢」では 紙の凹凸を立体テクスチャーとして利用するため、レンズと被写体の間に何も置かず、そのままダイレクトに撮影されています。 「二度と目覚めぬ子守唄」の時、原田監督は「レンズの前にフィルターを付けて撮影すると鮮明度が落ちる」と直感で思ったところ、 のちにフィルムアート社の書籍で、海外の撮影監督が やはり同じ事を指摘していたそうです。 場面によって 紙の凹凸の大きさを変えるため厚い紙や薄い紙などがカットによって使い分けられています。 「ホライズンブルー」の着色画シーンでは「薄い紙」が使用され、荒々しい紙の凹凸が空気中のノイズとして表現されていました。下の写真で左が「厚い紙」、右が「薄い紙」で、紙の皺の差が 出ているのが確認できます(写真拡大可)。


全1700カット中、215カットが完成。(2020/4/17)
この他「巨大からくりの駆動音」「ナイフで刺す音」などの効果音の制作が行なわれました。

<効果音について>「二度と目覚めぬ子守唄」の主要なオリジナル効果音(足音、血が噴き出る音など)は「KORG・MS10」というシンセサイザーで作られました。「地下幻燈劇画 少女椿」は戦後のラジオドラマや小川プロなど 社会派ドキュメンタリーに参加されていた浅沼幸一氏、そしてピンク映画等で活躍されていた中村幸雄氏によって作られ、さらに「クラッカー」や「銅鑼」などの生の音が劇場で フィルムにミックスされました。 2004年、渋谷アップリンクファクトリーで「海溝庭園」というダンスと3面マルチスクリーン映像のコラボレーションを行なった時は、座席の下に数台のカセットテープレコーダー を置き、地響きの音量を最大にして椅子の下の空気を振動させる実験が行なわれました。その音源はアスファルトの路上で重い荷物を入れた旅行用のキャリーケースを引く音を カセットテープで録音し、カセットテープ式 MTR(多重録音ができる機械)で、何重にも音を重ねたものが使用されました。 「ホライズンブルー」では、主人公・春子が窓を開けベランダに出るシーンは、モノラルからステレオに切り替わります。 この時、実際の風の音に加え、クリアファイルや下敷きなどに使われる薄い板状のポリ塩化ビニルやポリプロピレンを振って歪めた音も使われています。 「少女椿・公式デジタル版」も、ラストだけステレオ(正確には「2チャンネル・モノラル」が左右に動く」になるのですが、 現在のデジタル・サラウンド仕様になっている映画館だと、左右に音が移動するホロフォニクスのような効果は逆に上手く出ない事が今回の上映でわかったそうです。 2000年のザ・スズナリでの「少女椿」の上映の時は、観客席の左右天井に2つのスピーカーを取り付け、別音源で出力し、音が観客席上空を移動するようにしたそうです。 「座敷牢」の「巨大からくり駆動音」は「工事現場の機械音」や「アスファルトをこする音」「鍋で煮立った音」「湿った地面を歩く音」などを録音し、 音響ソフトでスピードをゆっくりにしたり、グラフィック・イコライザーという音質を調整できる機能を使い低音を強調したりして作られています。 「殴る音」については以前記しましたが、「ナイフで肉体を刺す音」は、雨上がりなど「湿った森の石をこする音」などを録音し、スピード調整・音質調整して作られています。 また血液や液体、内臓や肉片の音は「たっぷり水を浸み込ませた ぞうきん」を叩きます。その時マイクをぞうきんに可能な限り近づけて録音します。

全1700カット中、212カットが完成。(2020/4/16)
※この他「巨大からくりの駆動音」などの効果音の制作が行なわれました。

全1700カット中、209カットが完成。(2020/4/13)

全1700カット中、207カットが完成。(2020/4/12)

全1700カット中、206カットが完成。(2020/4/11)
※この他「森の環境音の録音」や「殴る音を人物の動きに合わせて貼り付けられるよう一つ一つバラバラにする作業」などが行なわれました。

全1700カット中、205カットが完成。下の2枚の写真(拡大可)は「簡易マルチ撮影」です。(2020/4/8)

全1700カット中、202カットと 2曲目のBGMのスコアが完成。(2020/4/7)

全1700カット中、200カットが完成。(2020/4/4)

全1700カット中、198カットが完成。(2020/4/3)

全1700カット中、194カットが完成。(2020/4/2)

全1700カット中、190カットが完成。(2020/4/1)

全1700カット中、187カットが完成。(2020/3/31)

全1700カット中、185カットが完成。村で虐めや暴力に遭い続ける主人公・左吉少年。土の汚れや汗、打撲の跡などが体じゅうに付いています。 かすれたカラー水性ペン(中字か太字)の穂先をつぶして刷毛のようにすると、程よい汚れのタッチが付けられるそうです。 ※画像サイズをさらに小さくすることにいたしました。よろしくお願いいたします。 (2020/3/30)
●完成した「極彩色肉筆絵巻 座敷牢」のBGM「謎の暗黒曲馬団」を YouTubeにUPしました。 右側の写真は録音中の風景(拡大可)。曲の基礎部分(ドラムやピアノなど)の音楽ソフトへの音符打ち込みを終えた後、 楽器とミキサー、パソコンを接続コードで繋いでの録音。当初半日で終わらせる筈が、パソコントラブル等で、結局、ミックスダウン(曲の各パートを最終調整して完成 音源を音楽ファイルとして書き出す作業)まで1日半かかってしまったそうです。 (2020/3/29)
全1700カット中、176カットが完成。やっと10分の1が完成しました。(一部画像にモザイクを入れております)人物の着色には油性マジックやデザインマーカー、 ポスターカラー、水彩絵の具の他「水性カラーペン」が使用されています。水性ペンはインクがかすれてきたらキャップを取って水を入れると、 なめらかな描き味になるそうです。(2020/3/27)
全1700カット中、168カットが完成。この日は野外で「集団暴行時の足音」「森の環境音」「池の水の音」「岩に激突する音」などの効果音が録音されました。 またBGM 1曲の打ち込み部分(10トラック)の作業が完了しました。 →一番右の写真(拡大できます)は、蝋燭の炎の部分に懐中電灯を当てながら撮影されています。 1カット1カット露出や照明位置を変えたり、フィルターをかけたりしながらの撮影なので手間と時間がかかります。 (2020/3/26)
全1700カット中、164カットが完成。写真(拡大できます)は、水中シーンに使う厚手の「ポリ塩化ビニール」(既述)。 火災のシーンにも使います。 湾曲の程度が違うものが数種類用意してあり、湾曲の大きいものほど映像の歪みが大きくなります。フィルム&セル時代の商業アニメでは「波ガラス」と呼ばれる 凹凸のついた複数の種類の透明ガラスを絵の上に置いて映像の歪みを表現していました。 (2020/3/25)
全1700カット中、161カットが完成。70枚かけて背景が動くカットなどが加筆修整を経て再撮影されました。 音楽ソフトに打ち込まれた音符の量もだんだん増えてきました。(2020/3/23)


●過去作画済みの着色画のうち、多少の手直しだけで撮影できるものは殆ど撮影してしまったので、 現在は修整や加筆に時間がかかるカットの作業に入っているそうです。「座敷牢」は1カット平均30枚。多くて100枚、300枚のカットもあります。 長時間上映による観客の負担を少しでも減らそうと、当初は1時間55分までカットしたのですが、過去作画済みのカットの分量が多く、 現在の上映時間は2時間2分。最終的に2時間5分〜10分になってしまうかもしれないとのこと。でも休憩がありますのでご安心を。 「ホライズンブルー」の休憩時間は5分でしたが、各劇場の様子を見ていて「4分がちょうどよいかも」と思ったそうです。 最近は前奏曲や休憩のある映画が殆ど無く、3時間以上の映画でも休憩無しに一気に上映するようになりましたが、特にトイレの近い体質の人にとっては 休憩は重要かもしれません。なおトイレの問題とは別にアルフレッド・ヒッチコック監督「ダイヤルMを廻せ!」は1時間45分の映画ですが、 立体映画と映写機の関係で途中休憩が入ります。「休憩」に対しどう対応するかでその映画館の力量や理解度、経験値がわかります。(2020/3/22)
全1700カット中、159カットが完成。過去に作画した絵を1枚1枚修整しながらの再撮影が続いています。同時に音楽ソフトへの音符の打ち込みが行なわれています。 いずれも膨大な量なので、毎日コツコツと作業し続けるのが大事のようです。 →右端にある絵は1992年に描かれた「座敷牢」の脚本。副題には 「極彩色肉筆流血動画」と書かれています。「"玲子"は本当は着物姿で迷路をさ迷う方が雰囲気が出るが、着物のままだとラストのアクションがしづらくなる。 また今回は自由な社会への脱出劇なので結局ラストは"1960年代の洋服"になった」そうです。立ち上がる女性教諭を描いた1959年の自主制作(独立プロ)映画「人間の壁」 の香川京子さんの服装を参考にしたそうです。 「ホライズンブルー」は最安価のコピー紙(PCC用紙)が使われ、紙の皺や波うった感じをそのまま撮影していましたが、 「座敷牢」では厚口の上質紙が使われ紙の凹凸の表現が抑えられています。 (2020/3/21)
全1700カット中、152カットが完成。「座敷牢」はカメラ撮影がメインですが、「ホライズンブルー」や「日本の昔ばなし(原田監督担当回のみ)」はスキャナー による取り込みが多く、その場合、1カット1カット、何枚もの特殊フィルターが絵に重ねてありました。 そのフィルター構成が、デジタル的な画質を消し、フィルムっぽく見せている秘訣だったのです(単純にフィルムノイズを重ねているだけではありません)。 2011年頃、「どうやったらフィルム調の画質になるか」を考えぬいた末「同じ色の数値が できないようなフィルターを作れば良い」事を発見。実際に試してみたら大成功。「ホライズンブルー」は最初の頃、その特殊フィルターをかけていませんでしたが、 後から全部かけなおしたそうです。誰も考える事は同じなのか、ある商業アニメのカメラマンにそのフィルターを見た時「実はこれうちの会社でもやっていて 企業秘密になっているんです」と話していたそうです(*2013年頃の話)。ちなみにそのフィルター効果は見ている人は絶対に気づきません。 「妖怪人間ベム(2006)」の頃は、まだそのフィルターを考案する前で、映像に様々な工夫はしているのですが、 それでもデジタルっぽい質感を完全に消せなかったそうです。1980年頃、テレビでビデオ撮影のドラマが主流になった頃、ビデオ映像をフィルムっぽくみせる 機械が開発されたと新聞が報じました。原田監督が実際に確認したところ確かにフィルムのように見えたそうです。ただしその業務用の機械は高額でその後 普及しなかったらしいです。
※下の図で、Aがデジタルで作画した絵、Bがフィルムで撮影した風景。どうしたらAをBのようにできるか? フィルムは例えば青い空一つとっても同じ数値の色(ドット)が存在する事はありません。なので同じ色にならないように単純に「ある物」を上に重ねればよい訳です。 四隅を暗くしたり四隅をぼかす方法は2000年頃から考案されていましたが、今回の答えはそれではありません。もう一つ重要な何かが必要なのです。もしよかったら考えてみませんか。 (2020/3/20)
●「座敷牢」を支える画材&道具(写真拡大できます)。a は乾燥棚(三起社製)。一度に何十枚も塗った絵の具を乾かす必需品。 b は着色に使用するニッカーのポスターカラー。「小学校の図画の時間サクラのポスターカラーを使わされたが品質はニッカーが一番」との事。 c と d は水彩紙のシリウス。画用紙は凹凸面が格子状になるのが嫌で、凹凸面がランダムのシリウスを愛用しているとか。 A4サイズにカットしたものは池袋の世界堂にしか売ってないそうです。「日本の昔ばなし」「ホライズンブルー」の背景画はすべてシリウス紙を使用しています。 e は左から輪郭線を描くパイロットsuperプチ中字(水性顔料で、上から水彩絵の具で塗っても水にほとんど溶けません)、デザインマーカー、 筆。筆は殆どが日本画用。平筆。面相、角ゴチック、丸ゴチックなどの種類とメーカーは用途に応じて使い分けます。 f はデジタルカメラ。オリンパスの「C-770ウルトラズーム」。座敷牢用に2004年頃に購入したもの。ただしHDの無い時代の商品なので 動画は640×480pixelが最大との事。g と h は三起社製のアニメ撮影台。ハンドルを回転させる事で、カメラやタップ(絵を固定する装置)が 動き、移動撮影などができます。これらの画材や道具は大切に使えば20年以上持ちます。 デジタルカメラの新機種がどんどん出て、三脚のネジの口径まで変わってしまい、三起社に相談したら変換アダブターを作って無料で送ってくれたそうです。(2020/3/19)
a b c d e f g h
全1700カット中、147カットが完成。 「座敷牢」は原点ともいうべき8mmフィルム時代の作品と同じ手法で作られています。用紙はB5の上質紙(コピー紙)。着色はデザインマーカーやニッカーのポスターカラー、 色鉛筆。輪郭線はパイロットsuperプチ・中字。 普通の水性のサインペンはすぐ水に溶けてしまいますが、superプチで使用されている水性顔料は、上から水彩絵の具やポスターカラー、マーカーで塗っても にじまないのです。 鉛筆で輪郭線を描く場合は、一回旧式の乾式コピー機でコピーすると水をはじくので(しかもフィルム&セル画時代に使われていた「トレスマシン」のような味わいも出る)その上から絵の具を塗っていたそうです。 「ホライズンブルー」や「日本の昔ばなし」の手彩色画はすべてその方法がとられていました。 また「座敷牢」は殆どのカットが、背景も1枚1枚、動画に描き込まれています。これは原田監督が中学生時代8mmフィルムでアニメーションを作るきっかけになった 1914年のアニメーション映画「恐竜ガーティ(Gertie the Dinosaur)の影響によるものです。なのでよく見ると人物が動くのと一緒に 背景もわずかに動いて見えるのです。 (2020/3/18)
全1700カット中、139カットが完成。かなり残酷な場面も完成しているのですがとてもアップロードできません。 原田監督は全編暗く陰惨な感じにしたかったそうですが、30〜40歳代に作画済みの絵が、 かなり70年代のテレビアニメっぽいので「もしかしたら思ったより重くならないかもしれない」との事。(2020/3/17)
こちらは「C-1236」の「原画」(清書する前の絵)です。↓怒ると顔に赤い模様が表れるのは歌舞伎で使われる「隈取」です。(拡大表示できます)
全1700カット中、132カットが完成。この数十年の間に作画が完了したカットを整理しながら、1枚1枚、修整・加筆してからの再撮影が連日行われています。 作画済のカットはダンボール5箱、ラフ(下描き)が完了したカットはダンボール6箱分あります。 編集ソフトに取り込む撮影済みのデータは「ホライズンブルー」から一貫して「ムービー」形式ではなく「連番」形式(静止画化した状態)で書き出されています。 これは原田監督が2001年、初めてテレビのデジタルCGアニメの仕事をした時、ベテランのCGディレクターから教えてもらった事で、連番にする理由は、 万が一事故でデータが壊れた時、ムービー形式だと全部が一瞬にして使えなくなるが、連番形式なら一部でも救出できる(フィルムと同じ理屈)からだそうです。 なお原田監督や、知人のアニメーション作家の方は皆、複数の外付けHDDにバックアップを取って様々な場所に保存しているそうです。もし事故で 家にトラックや航空機が激突したり(実際にそういう事故がありました)大地震や洪水、火事等で家が壊れた時、、バックアップを一か所にしか保存していないと、 10年〜20年かけて作った作品素材が一瞬で消え、それまでの苦労は水の泡になってしまいますが、何か所か離れた所に保存しておけば救出される確率は高くなります。 アニメーション作家の方は、外出時、作りかけのデータを必ず携帯しているそうです。留守の時、家に何が起こっても大丈夫なように。 (初見のインパクトを損なわないようにするため、完成スチルは一部を除いて拡大表示できません。ご了承の程よろしくお願いいたします)(2020/3/16)
全1700カット中、129カットが完成。(写真拡大できます↓) 写真 a b はマルチプレーン対応の撮影台(既述)です。左・右・上・下、どこからでも照明(可動式)を当てる事ができます。 これによって1カット1カット、内容や登場人物の心理状態などに応じて、明るさ・暗さ・色調・ボケ具合などを調整して撮影されます。 あとでデジタルのソフトで調節するのではなく、フィルム時代のように1回失敗したらもう一度やり直すという条件が独特の緊張感を生むのだそうです。 原田監督は、8mmフィルム時代の照明は、ブルーのレフランプ(フラット)500ワット2灯(具体的には東芝フォトリフレクタランプ・デイライトカラー用。 フィルムは富士のデイライトタイプを使用)を使用していましたが、現在はデジタルカメラを使っているので、20ワット程度のLEDと100ワットの白熱球の併用で 十分で、場面に応じて替えているそうです。 c は「ホライズンブルー」で使用する予定だったのが上映時間の都合で入らなかった動画。41枚かけて赤いつたのような葉や茎がうごめきます。 めずらしくタップ(固定器具)とタップ穴付き作画用紙で撮影されています。作画後、位置修整の必要が生じたためでタップ付き撮影にしたそうで、 2時間の作品の中で2カットほどしかないそうです。他はすべて「角合わせ撮影」(既述)です。 d は下からライトを当てて撮影したカット。紙の下から光を当てるとフィルムのように、ノイズやフィルム現像時の増感(感度を上げる事。多くが粒子が 強調された映像になる)のような粒子がちらつきアナログ感が出ます。 e は照明をややアンダーにしたカット。 f g はさらに暗めにして撮影したカット。動画で描いた波しぶきの上に、さらに彩色時に筆で、しぶきを足し、さらに スポンジに絵の具をつけて叩いたり、スパッタリング(金網や歯ブラシなどを使って粗い粒子のタッチをつける)などを併用し 波や水しぶきの感じを出します。これは東映動画が創設時(1950年代)から80年代まで、テレビ・劇場用問わず一貫して行なっていた伝統手法で「波タッチ」と呼びます。 スポンジやスパッタリングによる水しぶきのタッチ(「特殊効果」と呼びます)は、主に70年代、タツノコプロ等他社のアニメ会社でも行なわれていましたが、 セル画に1枚1枚、筆の穂先で水しぶきを足すやり方は東映動画独特のものです。「二度と目覚めぬ子守唄」からその手法が採用されていました。 原田監督は20歳代フリーランスのアニメの労働組合(近藤喜文氏監督や芝山努監督 が加盟していた「映像文化関連産業労働組合」。1965年結成、2019年解散)に加盟しており、 東映の労働組合とも共闘・交流関係にあり、東映動画や東映京都撮影所の組合員に 現場の技術的な話を詳しく聞くことができたといいます。 なお、Windows10(64bit)で、昔のWindowsXp(32bit)用のソフトが正常に作動しない件は、すべてのファイルをデスクトップに置いて作業すると やや改善する事を発見したそうです。(2020/3/15)
a b c d e f g
全1700カット中、122カットが完成。(写真拡大できます) 3/13は、80枚かけて水中でばらばらになる魚のカットが撮影されました。写真のように カメラのレンズの前に透明で厚手のポリ塩化ビニールを置いて撮影すると水中の感じが出るそうです(100円ショップで売っている もので十分)。デジタルソフトのエフェクトを使うより「味」や 「臨場感」「空気感」が出ます。カメラ撮影と並行して、毎日少しずつ音楽ソフトへの音符入力が並行して行われています。 (2020/3/13)
●3/12は、音楽(BGM)のスコアが1曲完成したので音楽ソフトで打ち込み(音符の入力)が開始されました。「座敷牢」では極力、機械による「打ち込み」は 使わない方針ですが、今回完成した曲は テンポが速く転調も多く、演奏が難しいので、この曲のみドラムとピアノのみ打ち込みにしたそうです。 海外曲馬団の乱舞シーンの音楽で、当初このシーンはカットする予定だったのが、素材を調べてみたらほとんど作画が完了していたので、 もったいないのでやはり入れる事にしたそうです。 またこの日は棚に山積みになっていた過去作画された「座敷牢」の原画・動画・着色画・背景画の総チェックが行われました。 やっとこの25年間描いてきた素材が把握できたそうです。(写真拡大できます)一緒に、何十年も前に描かれた「少女椿」「二度と目覚めぬ子守唄」や 中学・高校生時代の8mmアニメの画稿が見つかり「少女椿」は こちらにUPしました。 (2020/3/12)
全1700カット中、120カットが完成。今日は東日本大震災、そして福島第一原子力発電所の爆発事故から9年。ご覧になられた方は ご存知かと思いますが「ホライズンブルー」でも2011年3月11日の光景が一瞬映ります。また「二度と目覚めぬ子守唄(1985)」のラストに出てくるのは原子力発電所と 火力発電所を融合させた架空の発電所だそうです。「二度と目覚めぬ子守唄」が制作された1980年当時、原子力発電所だけでなく、火力発電所も問題になっていたのだそうです。 本来どんな題材を描くにせよ映画や映像作品は世界中の事象や歴史と常に連関 しているのです。この数日原田監督は複数の持病が少し悪化し寝たり起きたりでしたが薬の量を少し増やし様子を見ているそうです。通院歴25年にもなると、 患者の判断による薬の増減は主治医から認められているそうです。 本日は1カット=150枚で20秒間フルで背景が動くシーンが撮影されました。また毎日少しずつBGMのスコアのパート譜(ドラムやベース、各楽器の譜面)が 書き込まれています。 (2020/3/11)
全1700カット中、119カットが完成。本日からデジタルカメラによる再撮影が始まりました。カメラ撮影は1カット1カット丁寧に撮っていくので 1日1カット仕上がれば早い方だそうです。(以下の写真は拡大できます)。写真aはマルチプレーン対応の撮影台による撮影風景。今日は主人公・左吉の180度回り込みの カットが撮影されました。原田監督は8mmフィルムでアニメーションを作り始めた中学生の頃から、アニメ業界で使用している「タップ(作画用紙固定器具)」 を一切使わず、一貫して「角合わせ」方式による撮影を行ってきました。これは撮影時間の短縮のためです。「二度と目覚めぬ子守唄」の時は 浮世絵など江戸時代の版画などで使用された「見当」という「紙の位置を合わせるパーツ」を自作して使っていましたが、現在は養生テープで目印(印刷で使う トンボのようなもの)を貼るだけだそうです。 写真bは現在生産中止になって使えない過去のメディア。右からVHS-C、MiniDisc、DAT、miniDV。「座敷牢」は1992年から製作が開始されました。 当時は、フィルム、セル、セル絵の具などが相次いで生産中止の方向に流れ、しかもパソコンのスペックは現在の50分の1程度で、当時はまだ パソコンで映画を安定して作れる時代ではありませんでした。しかも当時映画制作に使えるビデオ類は「コマ撮り(動画を1枚1枚撮影する事)」の機能が無く (民生用ビデオは4コマ(6/24秒)のコマ撮りしかできず、自由にコマ撮りができる業務用は数百万単位という金額) アニメーション作家にとっては苦難の時代でした。当時アニメーション作家の中にはコマ撮りできる機械を自作してビデオに取り付けたりしてフィルムカメラの代用 としていた人もいました。 写真cはこれまで撮影・録音してきた素材。現在、これらの素材をパソコンに再取り込みをしているところです。 製作費を少しでも下げるため「少女椿」も「座敷牢」も当時原田監督が勤務していたアニメ制作会社の奥の物置に 埃をかぶって使われてないタイムシートやレイアウト用紙が利用されました。 写真dは1970年代の「タツノコプロ」のタイムシートです。 (2020/3/10)
a b c d
全1700カット中、117カットが完成。連日 過去数十年間に作画が完了していたカットの再撮影・再編集が続けられています。 作画済みの絵は膨大な量にのぼります。並行して効果音や音楽の作業も行われています。 (2020/3/9)
全1700カット中、112カットが完成。今日からカメラ撮影作業に移る予定でしたが、数十年前にスキャンした画像やビデオ変換した映像が見つかり、そちらの 再編集作業が優先されました。原田監督は20〜40歳代、仕事をしながら自主制作をしていたので、移動中や勤務先の空き時間に作画する事が多かったそうです。 今日見つかった映像は、まだWindowsもMacも無かった1989年頃、原田監督がアルバイトしていた某テレビ局報道センター内にあった初期CGマシン 島精機「SDSシステム」でデジタル作画され(当時、仕事の無い時間、 局内での自主制作は公認されていました)局内のβcam(業務用ビデオ)に記録、その後 イマジカや東京現像所のビデオセンターなどでSVHSに変換されたものです。この映像は 数十年前、中野タコシェで極秘販売された「二度と目覚めぬ子守唄 DVDR」の特典映像として見られるほか、その一部はきゆばるYouTubeにUPされた 「座敷牢撮影テスト2009年バージョン」で見る事ができます。 「座敷牢(デジタル版)」の再編集時、少しでも上映時間を短くしようと思ってカットしようと思った所に限って過去に作画が完成されていたりして、 カットするのが惜しいので全部結局全部入れているそうで、上映時間は「1時間55分」から5分増えて、現在「2時間」になっているそうです。 また並行してBGMの楽譜の清書作業も行われています。 ちなみに原田監督はテレビ局報道センター勤務時代、様々な仕事を担当しましたが、深夜の緊急速報で放送された昭和天皇の最初の下血グラフ(臨時版)のCGは ちょうど深夜勤務中だった原田監督によるものです。 (2020/3/8)

●右は明日から使う撮影台の写真(拡大できます)。大きな三脚のような金属は、三起社製のフィックス(固定撮影)専用の撮影台。 ハンドルがついていて分割移動ができるようになっています。台の底は取り外しができるようになっていて、 底に透過光(光を使った特殊撮影)用の白熱ランプを置けるようになっています。 その上にマルチプレーン撮影用のガラステーブルが置いてあります。 ガラステーブルは一般家具ですが、中段の2つのガラス面が自由に動かせるようになっています。右の2枚の写真は「ホライズンブルー」終盤、春子の回り込みシーンの撮影風景です。 (2020/3/7)
全1700カット中、73カットが完成。これまでは、着色原稿は見当たらなかったものの、奇跡的に見つかった(2000年頃使っていた外付けHDDは2台あり、うち1台は 壊れて作動せず、もう一台のファイルが無事だった)何十年も前に古いパソコンでデータ化したファイルを、 画像サイズや縦横比、拡張子などを修正して編集ソフトのタイムラインに組み込む作業が行われていました。今日でその作業は完了したので、明日からは現存する着色原稿を新たに 「デジタルカメラで撮影→撮影ソフトに取り込み →編集ソフトに取り込み」、または「過去スキャン済のデータを撮影ソフトで再撮影」あるいは「過去、VHSやβcam、DVDRなどに記録した映像を修正して再編集」の作業に移ります。 これら膨大な過去素材はすべてバラバラの状態で保存されており、それが全1700カットのどのカットに当たるのか 絵コンテと照らし合わせながらの撮影作業になります。カメラ撮影は1カット1カット照明や露出、フィルター効果を変えて撮るため、今までのような早いペースでは 完成数は増えないとの事です。さらに確定申告もあるのでペースはさらに落ちるかも、との事です。 今回も「ホライズンブルー」のように実写によるドキュメンタリーシーンが入りますが、こちらの編集はかなり大変なので 「ホライズンブルー」同様、一番最後の作業になるそうです。 (2020/3/7)
全1700カット中、58カットが完成。本日も1分間450枚・フルアニメーションで動き回るカットが完成しました。 また、虐めや暴力のシーンで使う「殴る音」の別バーションも録音。大きなペットボトルやほうきの柄などで、クッションや原田監督自身の体を叩く音を録音後、 グラフィック・イコライザーで音質を調整します。現在、映画や商用アニメーションなどでは殴る音や切る音などが「バシッ」「グサッ」など パターン化しがちなので違う方向の音を模索したいとの事。「ホライズンブルー」冒頭の写真撮影のシーンでカメラのシャッターを切る音が出てきますが、 これは旧式のカセットテープレコーダーのボタンを押す音を3回録音して重ねたもので、予告編でも聴く事ができます。 「ホライズンブルー」も「座敷牢」も、頬を叩く音は監督自身の手や皮膚を叩く音を使用しています。 また本日こちらの音源を購入したそうです。 (2020/3/6)
全1700カット中、53カットが完成。今まで「ホライズンブルー」で使っていた手製の撮影フィルターや、BANK(使いまわし素材)が、全部「ゴールデンセクションサイズ」 だったので、今日は「座敷牢」用の縦横比に作り直す作業などが行なわれました。 撮影ソフト「レタス」(32bit)はWindows10の最新機(64bit)ではたびたびフリーズするので、1日に何回も強制終了したり、 古いWindowsXP機で作業したりが続いています。(2020/3/5)
全1700カット中、48カットが完成。1カット45秒フルアニメーションで動くカットなどが編集ソフトのタイムラインに乗りました。 1カット300枚、400枚など結構あるそうです。原田氏曰く「今作画したらホライズンブルーのように 重い感じになると思うが、作画済のカットは30歳代〜40歳代に描いたもので、重く過激な脚本に対し70年代のAプロ(当時の東京ムービー系の作画会社)のような 快活な動きになっている」そうです。 昔知人から貰ったフランス製の鍋で原田氏が酒粕を煮込んでいたら「ごごごご」という大きな音がして即録音。巨大からくりの駆動音に使えそうとのこと。 (2020/3/4)
全1700カット中、44カットが完成。今日は全140枚・20秒間動き続けるカットを仕上げたそうです。「少女椿」「ホライズンブルー」は静止画が多かったですが「座敷牢」 は かなり枚数をかけて動かしているようです。池に物を落とすシーンで「ホライズンブルー」で録音した「子どもを浴槽に落とす」水音を兼用しようとしたら、雰囲気が合わず、 結局浴槽で録り直したとか。浴槽で録るといかにも浴槽ぽい反響音がするので、あとでグラフィック・イコライザーで音を修正する作業が必要になります。 効果音作業は後に残すと膨大な量にめげてしまうので、その場その場で付けていくのがコツだそうです。秒数の長いカットは、先述のように Windows10で撮影ソフト「レタス」がフリーズするので、WindowsXPを立ち上げての作業になっています。 (2020/3/3)
●3/1の投稿で「効果音の録音にICレコーダーを使っている」と書いてしまいましたが、ICレコーダーを使っていたのは2000年頃で、現在は「リニアPCMレコーダー」(写真) を使用している そうです。すみません、本文も差し替えさせていただきました。「リニアPCMレコーダー」は音がデジタルっぽくクリアになりすぎなので、1回1回音を古風な感じに劣化させる 作業が必要との事です。(2020/3/3)
●原田監督が病院(複数の持病の定期診察、月平均3日)や、仕事、大きなデモ参加などのため埼玉県から東京都内に出る日は映画制作は休みになり、 このページの報告もお休みいたします。(2020/3/2)
全1700カット中、38カットが完成。本日は林(写真・拡大できます)の中で効果音の素材録りが行われました。 土の上で足音や、いじめのシーンで使う「ぎしぎし」という音などを録音。昔はDATやミニディスク、ICレコーダーなどが使われましたが 現在は「リニアPCMレコーダー」が使用されています。現在ならばスマートフォンでも十分かもしれません。素材を録音したあと ファイル分けし、イコライザーで音質が加工されます。 「ホライズンブルー」は1990年とはいえほぼ現代の都会の話なので、効果音は家の中や街などですぐに録音する事ができ、 現代劇用の効果音の素材は、街の音や交通音など、何十年もかけてすでに5000近くのライブラリーができています(写真・拡大できます)。 しかし「座敷牢」は1960年代の田舎が舞台。 聴こえる音もかなり違い、ほとんど一から作らなければなりません。 本日は廊下を歩く時の「ぎぎぎ」というきしみの音や殴る音の録音も行われました。ちなみに「ホライズンブルー」第二部で戦時中の日本兵が森の中を歩く足音も この林で録音されました。 (2020/3/1)
全1700カット中、31カットが完成。現在は過去に作画を終えたカットを、トリミングやフォーマット変換して最新のパソコンと編集ソフトに取り込み直しているだけなので ペースがやや早いですが、作画の新作作業に入ると ペースが落ちるそうです。Windows10での撮影ソフト「レタス」の不具合(8分以上の長いカットや300枚以上の動画になるとフリーズする)は「レタス」は32bit用のソフトなのに Windows10(64bit)で動かしているのが原因だったようです。WindowsXPで試したら問題なく動いたので、今後は Windows10とWindowsXP両方で作業する必要があるとのことです。(2020/2/29)
●「再撮影」と、再撮影が終わったカットの編集作業が続いています。編集ソフト・プレミアの不具合(連番(静止画に分解された状態の映像)が正しくタイムラインに読み込めない)は 「プロジェクト設定」という一番最初に行なう基本設定が違っていたのが 原因の一つと判り(「AVCHD HD1080p30」が「AVCHD1080p60」になっていた)1ロールだけ 新しい設定にして最初から編集をやり直ししたそうです。 それでも現在までに全1700カット中、25カットが完成しました。 内容的にインターネットで公開できる絵が少ないです。近年は映画をインターネットやスマートフォンで見る時代になってしまいましたが、霧生館の作品は インターネット公開用に作られていません。あくまで小劇場の暗闇で映写する事を念頭に撮影・技術設計されています。そして劇場で観客の皆様からいただいた 入場料金が作家の生活費や映画の製作費、上映経費に充てられます。 なおインターネット公開用のスチルは画像サイズを極小にし、念には念を入れて一部にモザイクを入れています。 (2020/2/28)
●パソコンのOSが WindowsXP(ホライズンブルー制作中)の時代には何の問題もなく動いていた撮影ソフト「レタス」や編集ソフト「プレミア」が、 Windows10に替えてから原因不明の不具合続きだそうですが、何とか現在までに、全1700カット中、18カットが完成したそうです。 引っ越し続きで何十年も所在不明になっていた「ホライズンブルー」の幻の初期原画も見つかったらしいです。大昔の作画済みの用紙を 整理しながらの撮影作業が続きます。今はまだ「再撮影」作業なので、新作の作画には入っていませんが、座敷牢の殆どのカットはすでにラフ(粗い下描き)が 終わっているとの事。現在作業中の映像の一部は きゆばるのYouTube→座敷牢撮影テストで見る事ができます。 (2020/2/27)
●連日、過去の作画済み画稿の「再撮影」の作業が続いています。当初「座敷牢」は「ホライズンブルー」と同じ「ゴールデンセクションサイズ(スクリーン縦横比 約 1:1.6)」で 撮影される予定でしたが、1960年代の田舎が舞台なのに横長のスクリーン縦横比はやはり不自然であるのと、ラストに画面が横に拡大する効果を増幅させるために 最初の1時間半は古い映画の縦横比(1:1.3)に近い座敷牢オリジナル・スクリーンサイズ「1:1.4」になったので、1カットずつ両横を切る「トリミング」の作業が必要となっています。 現在、完成形として編集ソフト・プレミアのタイムラインに乗ったのは1700カット中11カットです。 撮影ソフト「レタス」は Windows10に替えてから やはり時々フリーズするそうです。 ※追記:これまで座敷牢の総カット数を2000カットと書いてしまいましたが、約30分カットした事になり1700カットぐらいになるそうなので、本日以降「1700カット」と表記するように 致します。 (2020/2/26)
●すでに作画が完了しているカットの「再撮影」が始まりました。撮影ソフトはレタススタジオ(コアレタス。WindowsXPの時代のソフトウエア)が使用されていますが、 Windows10に替えてから、書き出し時にたびたびフリーズするそうです。 レタスの前は「アニメスタジオ」というソフトを使っていて、 やはり1カット300枚の書き出し時に毎回フリーズしたのでレタスに替えたそうです。 絵コンテは「自分だけが分かればよい」ので、かなりラフになっています。 作画済みのカットがあるとはいえ、全2000カット。1日1カットずつ仕上げても6年はかかります。 子どもが小学校に入って卒業するぐらいまでの制作期間がまずは必要です。 (2020/2/25)
●本編に使用される音楽全11曲のメロディとコード(和音記号)が17枚の譜面に記録完了。また本編の映像の画質の「粗さ」(スキャン・解像度・書き出しサイズなどの数値)が 決定されました。「ホライズンブルー」は十数年前の WindowsXPとプレミアエレメンツ・バージョン2で作られ、まだHDなどの高画質で書き出しできない時代でした。 720×480に上下黒マスクで切った720×427というかなり小さい映像だったので、ある意味、映像全体が汗をかいたような粗い画像になっていました。 「ホライズンブルー」完成後 WindowsXPのパソコンは壊れ、昨年 Windows10・プレミアエレメンツ2019を購入。書き出しサイズの選択肢は増えましたが「1960年代の田舎が舞台なのに高画質・クリアな映像はおかしい」と、 意図的な粗さの数値を決定。B5のコピー紙に作画した絵を798×580pixelというサイズに変換して編集ソフトに取り込みます。 これは HDサイズの約半分の解像度ですが「ホライズンブルー」よりはやや鮮明です。近年古い映画が次々クリアにリマスターされるなか、基準にしているのは 60〜70年代の邦画(写真)の古い質感だそうです。クライマックスはワイドスクリーンになり「地下幻燈劇画少女椿・赤猫座興行」のように3面マルチ上映になるそうです。(2020/2/24)
●事務連絡:現在原田監督は「座敷牢」の制作に没頭し過ぎていて他の事務作業が全く手につかない状況です。電話も出ないので連絡はメールだけ。外部から様々なご提案・企画を頂いたり、 当初「ホライズンブルー」アーカイブ制作なども予定されていたのですが、この感じだと、かなり先になるかもしれません(数年先になるかも)。資料をご提供いただいた関係者の皆さんすみません。 海外のファンの方に約束していた高校時代の8mmフィルム作品のデジタル化も、たぶんしばらく無理です。もしかしたら「座敷牢」完成予定年の10年後になるかも。 「少女椿」初公開時の写真資料公開も25年後でしたし「ホライズンブルー」の時、作品が完成間近はさらに制作に没頭していたので、しばらくの間他の事が手に付かない状態が 続くと思います。 (2020/2/23)
●「座敷牢」全体の台詞編集が一段落し、音楽を入れる場所と分量がわかったので、現在はBGMのラフ・スケッチが進められています。今回も「ホライズンブルー」のように 全体の半分の音楽は外部の複数ミュージシャンに依頼しすでに何年も前に完成しています。 原田監督は加齢や持病による体の衰えを感じ「生きているうちに多くの自主制作作品を完成させたい。 描きたい題材が山ほどあるので、もうテレビアニメの仕事には戻らない」との事。 1〜3月までは電話を鳴らないようにして、病院の定期診察の日を除き連日アトリエに籠っていますが、1日最低5000歩は歩くようにしているそうです。 (2020/2/22)
●霧生館アトリエ。写真は背景作業用の机です。鉛筆作業の作画机と、背景机、パソコン作業机は別々で、 全部で三つの机に分かれています。 背景には一貫して「ニッカー」の絵の具が使われています。机は三起社製です。ニッカー絵具株式会社  有限会社三起社 (2020/2/22)
       
●「座敷牢」(当初2時間26分)を短くする再編集作業が完了し、本日上映時間が決定しました。「1時間55分(4分休憩を含む)」です。 (「ホライズンブルー」は4時間を大幅カットし 1時間52分(5分休憩含む)でした)。 今回やむを得ず休憩を入れる理由は、傷病により1時間毎に休憩が必要な人が少数でも存在する事と、 原田監督自身が持病により2時間連続の上映が耐えられないためです。 今回、休憩無しの1時間45分を目指し大幅に約30分カットしましたが、それ以上はどうしても切れなかったそうです。 「少女椿」をご覧になられている方の多くは単純に「エログロ」だけを楽しみたいと思いますが、今回はそれだけではありません。 脚本を見る限り確かに自主規制用語満載、虐め・暴力・虐待・差別・殺人、激しいスプラッターシーン(人体切断や流血)は多いのですが、 原田監督の連絡メールにはこう書かれています。 「過激描写だけの作品ならわざわざ自分が自主制作で作る意味がない。近年日本では生活苦、自殺、虐め、無差別殺人、世界では虐殺や空爆による大量殺人が続いている。 行儀のよい産官学推奨コンテンツではなく、人生が変わるぐらいの衝撃的な作品が逆に必要。それは60〜70年代、日本映画が普通に実践してきた事なのに 今は他人の評価を気にして大人しくなっている」。 というわけで今回も「ホライズンブルー」のようなとても重く辛い内容になっています。唯一の娯楽的?な見せ場は、クライマックス10分間続く「背景動画( 主観で背景だけ動く手描きアニメーション)」ではないかと思います。 明日からはこれまで作画した着色動画の整理やデジタルカメラでの再撮影(これまでは旧式ビデオによる撮影でした)の作業に入る事になります。(2020/2/21)
●「座敷牢」上映時間を短くカットする作業が3/4まで進み、現在 2時間26分から 2時間10分になったそうです。(2020/2/20)
●二十数年前に録音済みの台詞(脚本)のカット作業が半分まで進み、現在のところ総尺(上映時間)が 2時間26分から 2時間16分になったそうです。(2020/2/19)
●右の画像はフォトショップで作られた清書用の五線紙(A4サイズ・座敷牢用)。ト音記号と小節線があらかじめ印刷されています。老眼鏡無しでも見られるように、 前回より五線の幅を少し大きくし、音符が見やすいようにあらかじめ薄い線で印刷してあります。 最下段のドラム・パーカッション・ベース部分は五線と五線の間が狭しA4用紙内に無駄なく収まるようにしてあります。 左側が小編成用、右が大編成用。以前はカセットテープ式のMTR(ティアック144)を使ってピンポン(多重)録音していましたが、現在では ミュージック・クリエイターというソフトを使っているそうです。ただしドラムパート以外は打ち込みではなく、実際に楽器を演奏したものをマイクやケーブルをパソコンに繋げてソフト上で 多重録音しているそうです。 以下原田監督がすでに親しい人に公開済みの写真から幾つか紹介します。c は録音風景。ギター、バイオリン、KORGのシンセ(37年間故障なし)、モーグのテルミン、民族楽器など一通りの楽器が揃っています。 テルミンのACアダプターが見つからず、楽器店を通して米モーグ社に連絡したら、購入してから20年ぐらい経つのにちゃんとACアダプターを送ってくれて感動したとか。 尺八の代わりにリコーダーを使ったり、風鈴やおもちゃの楽器も使われています。 d は小型のドラムセット。 e は「二度と目覚めぬ子守唄」などで活躍した「MTR・ティアック144」が1980年代後半に故障、修理不能になり、その後使っていたカセットテープ式MTR。もう使わないので 数年前に処分したそうです。f もやはり使わなくなり処分した撮影用具(露出計や色照明用のパラフィンなど。一部はレトロ商会に寄付)。 g は2004年東京ファンタスティック映画祭「地下幻燈劇画少女椿」オペエリア。会場で映像に合わせてミニディスク音源を出力したりキーボードを生演奏していたのです。
c d e f g h
h,i は「ホライズンブルー」編集中の風景。WindowsXPとプレミアエレメンツ・バージョン2で編集されました(まだフルHD書き出しができない時代でした)。 jはフォルダの中の画像ファイル。1330カットとなると膨大な量です。 k,l は作画風景。殆ど輪郭線はユニの鉛筆が使われていますが、冒頭の春子のマンションはペンで描かれているようです。 m は絵コンテ。個人で作画するので、かなりラフな絵になっています。 n は「ホライズンブルー」のクライマックス場面。電気をつけないギリギリの暗さで表現されています。原田監督は「妖怪人間ベム」3話でやはりギリギリの 暗い映像を作ったところ「真っ暗で何も見えない」とプロデューサーからクレームがあり、半分ぐらい撮影し直しをさせられたとか。 この暗い映像はアメリカの撮影監督:ゴードン・ウィリスのテクニックを参考の一つにしたとの事。o はゴードン・ウィリスのインタビュー(フィルムアート社の書籍)です。 (2020/2/19)
i j k l m n o
●台詞の再編集作業が1/5まで進み、「座敷牢」の全ての台詞(脚本)から4分間カットし2時間26分→2時間22分になったそうです。理想は「1時間45分」だそうですが、 このペースのままだと短くとも2時間になってしまうとの事。 2時間になった場合、再び休憩を入れるかどうか検討するそうです。「休憩」を入れるのは難病を持つ人の中に1時間ごとの休憩が必要な人もいるからだそうです。 同時にBGMが次々譜面に起こされています。もう何十年も制作している作品で全てのメロディは頭に入っており、ただ書き写すだけで良いそうです。 (2020/2/18)
「極彩色肉筆絵巻 座敷牢」全体の流れ をUPしました。(2020/2/17)
●台詞の粗編集が全て終わったそうです。現在の総尺(上映時間)は2時間26分。これからどこまでカットできるか、明日から再編集作業に入るそうです。 台詞先行録音の作品なので、音編集の後に作画・撮影となります。 「ホライズンブルー」は1330カット1万枚でしたが「座敷牢」は2000カット・4万枚で、1日1カットのペースで進んでも、作画・撮影だけでも6年以上は軽くかかるそうです。(2020/2/17)
●台詞の粗編集が85%まで終わったそうです。現在までの尺(分数)は 2時間5分とのこと。(2020/2/16)
●台詞の粗編集が4分の3まで終わったそうです。現在までの尺(分数)は 1時間50分とのこと。(2020/2/15)
●台詞の粗編集が3分の2まで終わったそうです。現在までの尺(分数)は 1時間45分とのこと。(2020/2/13)
●台詞の粗編集が半分まで終わったそうです。現在15ロール=1時間半になっており、最終形が「3時間」になった場合、最低でも1時間カットしなければならないとのこと。 当初「休憩無しの1時間半作品」をめざしていたのですが難しそうで、再び「休憩付きの2時間作品」になるかもしれないとのこと。 作業は休みなく連日続けられています。今後の流れとしては台詞の粗編集→台詞の詳細編集(3時間を2時間に縮める)→作画済みの部分を デジタルカメラで再撮影、同時に音楽制作。これらが終わって初めて新作部分の作画作業・撮影作業となります。右の画像は書きかけの音楽のスケッチだそうです。
※ホライズンブルー上映のアーカイブ・ページを作る予定なのですが、特に資料を提供して下さった関係者の皆様、もうしばらくお待ちください。 原田監督が膨大な写真の中からウエブにUPする写真を選ぶことになっているのですが、座敷牢の音編集が終わり「総尺」が決定するまで他の事務作業は無理そうです。(2020/2/12)
●22年前に録音された膨大な量の台詞データからOKテイクを抜き出し音編集し脚本通りにタイムラインに並べる作業が連日続けられています。現在5ロール(約25分=全体の1/8)の 粗編集がやっと終わったそうです。 このまま行くと短くても完成の総尺が2時間半〜3時間になってしまうので、 そうなったらどこかのシーンをカットしなければならないそうです。 ちなみに「ホライズンブルー」は4時間の台詞を大幅にカットしてやっと2時間にまとめられました。(2020/2/10)
●ツイッターで公開された絵です※右画像→(2020/2/8)
●写真右は「座敷牢」音楽用の新しい自家製五線紙です。Photoshopで作りA4のコピー紙にプリントアウトして使用します。
原田監督は加齢で年々視力が落ちているので、 線の幅が年々広くなっています。写真右は「二度と目覚めぬ子守唄」 (1985)に使用されたBGMのスコア(1981年)です。>※写真クリックで拡大できます(2020/2/8)
●現在霧生館では22年前に先行録音された「座敷牢」の台詞の編集作業に入っています。1カット:5〜10テイク録音した中からOKテイクを選び、かなり細かい編集作業が行なわれています。 デジタル上映に向け、オリジナル画像サイズ(解像度・スクリーン比・フレーム)も再決定されました。 「ホライズンブルー」はゴールデン・セクション サイズ「1:1.618」 (中平康監督が 1976年の映画「変奏曲」で使用。「東宝ビスタ」にやや近い縦横比)で制作されましたが、 「座敷牢」では「1:1.4」という、スタンダード(4:3)と黄金比の中間ぐらいの オリジナル・スクリーン比で制作される事になりました(途中で秘密の仕掛けがあります)。(2020/2/6)
●22年前に録音された「座敷牢」の台詞は現在生産終了になっている「MiniDisc」約30枚に記録されています。機器の不調も改善し、長年所在不明になっていた データがほぼ見つかり、本日デジタルファイルへの変換が終わったそうです。 年月も経っているので一から音声トラックを組み直し、作画済の動画を再撮影したのち、新作部分の作画に入り、 並行して音楽制作を行なうそうです。かなり過激で衝撃的な内容になっています。 (2020/2/3)
Youtubeに「座敷牢」「二度と目覚めぬ子守唄」「霧生禁色裏画報」など計6つの関連動画を UPしました。(2020/2/1)
●霧生館では「座敷牢」など過去の作品に出演・協力していただいた方の現在の連絡先を探しています。「座敷牢」完成は2030年頃になりますが、出演・協力等の お心当たりのある方は きゆばる kiyubaru@gmail.com までご一報いただけますと大変助かります。(2020/2/1)
●座敷牢の制作は連日休みなく急ピッチで進められています。すでにダンボール3箱分くらいの作画が完了、最終的には10箱分ぐらいの分量になるそうです。 壮絶な子ども社会の虐めや差別、弱者攻撃や村八分、暴力・残酷・性描写・過激な台詞満載ですが、根底には社会の様々な不条理への激しい怒りが溢れています。 「座敷牢」の絵はSNSで公開できないものばかりなので、このページで時々経過をお伝えする予定です。(2020/2/1)
●「座敷牢」は現在25年前のダンボール5箱分のデータの整理から作業開始されています。原田監督は現在 持病の難病(難治性疾患)と鬱病・睡眠障害の高齢期に向けた治療に 入っており、具体的には難病の特効薬の分量を減らしたり、ビアーズ基準等を考慮し向精神薬を非ベンゾジアゼピン系に変更するなどして経過観察中です。 上映活動はしばらく無理ですが、作品制作は机仕事が主なので可能だそうです。 原田監督は稀少難病者連絡会に加盟しています。「ホライズンブルー」「座敷牢」の元スタッフ・関係者の中にも、現在闘病中の方が複数いらっしゃいます。 同様の傷病・障害を持つ方、信頼できる医師や信頼できる患者の会(連絡会)などに繋がるなどして有効な治療や情報共有ができますように。 (2020/1/22)
●「座敷牢」の主人公の少年のキャラクター・デザインの元になったのは、1957年のドキュメンタリー映画「世界は恐怖する 死の灰の正体」 (製作:日本ドキュメントフィルム/監督:亀井文夫、ナレーション:徳川夢声)に出てくる広島で被爆した乳児の写真です。 そのシーンには「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」という原爆死没者慰霊碑の言葉が添えられています。 この映画や写真の出典については亀井文夫著「たたかう映画-ドキュメンタリストの昭和史-」(岩波新書)などをご参照ください。(2020/1/17)※写真クリックで拡大できます→
●名古屋上映(1/3)終了後、霧生館アトリエでは「座敷牢」の制作が再開されました。27年前〜20年前すでに完成していた4分の1の部分の多くは、miniDV、 Hi8、8mm-video、SVHS、VHSなどで撮影、MiniDisc、DATで録音されていましたが、すべて現在では生産中止になった機材ばかりで、昔の機器が作動せず、また 新しいパソコンのOS・ソフトのサポート対象変更(*)により、20年前のtgaファイルなど昔のデータが読みだせない事が今月 判明しました。 幸い原画・動画・着色画は保存されてますが 、事実上一から撮影し直さなければならなくなりました。 1日のノルマから計算しても完成までに軽く10年はかかるそうです。なお8mm、16mmなどフィルムで撮影した部分は無事で、 ほぼテレシネ(デジタルファイル化)が完了。 (*)「ホライズンブルー」はWindowsXPとプレミアエレメンツver2で作られましたが、完成後、 「座敷牢」用にWindows10とプレミアエレメンツ2019を新たに購入したところファイルの互換がうまくいかなかったそうです。 (2020/1/16)
●上映活動休止のお知らせをSNSや関係者メールでお伝えしました。(2020/1/15)
●「座敷牢」完成まで観客の皆様を10年間もお待たせするのは申し訳ないのですが、このきゆばる特設ページでは、完成までの道のりを もう一つのドラマとしてお伝えします。小さな積み木を少しずつ積み上げ、2時間の個人制作アニメーション全1700カットが完成するまでの過程をご覧ください。 (2020年1月15日 きゆばる)


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