「地下迷宮裏画報 BOO」 あらすじ・解説
BOO: Synopsis and Commentary


●あらすじ

科学者と音楽家の娘・和美(Kazumi)は、一家で海外旅行に出かけた。
しかし現地で突然、両親が行方不明になり、和美も謎の男達に拉致されそうになる。
和美を救ったのは背中に大きなこぶがある少年・陽順(Yojun)だった。
和美は、滞在していたホテルに問い合わせたら、和美の両親はすでに帰国したと告げられた。
和美は密航船で帰国すると、彼女の家は取り壊されていた。
彼女は様々な苦難の末、生活費を作るため、巨大軍事工場で働きはじめる。
彼女は、背が低く、頭にこぶのある Booという内気な若い労働者と出会う。
戦争、虐殺、独裁、搾取、暴力、差別、虐め、ハラスメント…
世界が急展開していく中、和美たちは、暴力を逃れてきた人たちが集まるレジスタンス・コミューンに合流する。
人々は歴史の大きなうねりの中で、翻弄されつつも、それでも生きようとしていた。


●解 説

この作品は、作者が20歳代に実際に体験した様々な出来事に加え、
近年、国内外で起こった様々な出来事を網羅した、絵物語であり無声映画である。
例えば、和美が森に落ちていた枯れ枝を拾い逮捕される場面は
カール・マルクスが抗議した「木材窃盗取締法」を題材にしている。
和美が男性から強引にキスをされ、抵抗の末、男性の舌を噛み、和美だけが有罪になる場面は
1964年の韓国における同様の事件が基になっている。
他にも多数の事例が示唆されている。
思考や議論の一助となれば幸いである。








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